矯正歯科に通う上での注意点

審美上の観点

歯の矯正治療というのは、ワイヤーとブラケットを用いて、力を加える事で歯並びを直していきます。このような矯正方法は広く認知されている為、疑問を感じる方は少ないかも知れませんが、見方によっては植木のようにも見えます。ハリガネを当てて、観賞用の形に仕上げる所などはそのままです。植木は無理やりねじ曲げられても痛みを感じる事はないのですが、人間の場合は無理やりねじ曲げられてしまうと痛みを伴います。口の中に髪の毛が入ってくれば、分かる通り、口の中では、20ミクロンの違いと言うのが判別できるようになっています。ここまで繊細な器官である口ですから、矯正装置を装着して、ミリ単位で大きく動かそうとすれば、日常生活で激しい支障をきたすのは明らかです。ですが、このようなデメリットや支障などは一切患者さんが認識する事なく、ただ、審美上の観点のみで矯正治療を開始してしまう例が非常に多いのです。

無理やりな歯列矯正

歯と全身は密接につながっています。歯をいじる事による影響は口の中だけに留まるものではありません。人類は直立歩行を行い、脚で自由に歩くには重い頭を安定させなければなりません。頭を支えるには太くて強靭な筋肉が首の周りから背中にかけて付いています。これらの筋肉を適度に緊張させる事で、体全体のバランスを取り、まっすぐに立ったり歩いたり、背を伸ばして腰掛けるのような姿勢が取れる訳です。ただし、筋肉が過度に緊張しすぎると、筋肉の中を走っている血管や神経を圧迫してしまい、神経伝達に異常が生じたり、血行不良を起こす事につながります。それらが凝りや痛みの原因となるのです。咀嚼筋も例外ではありません。頭と顎の骨の間にある大きな筋肉は咀嚼筋と呼ばれている、噛む時に使用される筋肉にも深刻な影響を及ぼし、噛み合わせ異常へとつながるのです。無理やりな歯列矯正はこのような悪影響を体に及ぼす可能性もあります。

矯正歯科